Web会議とテレビ会議システムの違い

掲載日:2020年7月9日

Web会議があればテレビ会議システム(テレビ会議専用機)はいらない?

新型コロナウィルス感染防止のために外出自粛が推奨され、オンラインで会議を行う機会が増えていることと思います。
特にPCから手軽に接続できるWeb会議はテレワークでも利用され、ここ数カ月で利用人口が急増しました。
しかし、本来テレビ会議システム(テレビ会議専用機、テレビ会議端末)を使うべき場面でもWeb会議を利用している例をよく見かけます。

Web会議とテレビ会議の違い、またそれぞれのシステムが適してる場面についてご紹介します。

Web会議が向いている用途、向いていない用途

Web会議とテレビ会議システム。比較してみると・・・

品質に差が出る!Web会議とテレビ会議システムの違いはDSP

Web会議とテレビ会議システムの一番の違いは利用している処理装置です。Web会議はPCやタブレット端末のCPU(Central Processing Unit)、テレビ会議システムはDSP(Digital Signal Processor)と呼ばれるデジタル信号処理に特化した処理装置が使われています。
CPUとDSPはどちらも演算装置ですが、CPUは汎用性があり使いやすい半面、処理能力はCPU自体の性能に依存します。一方、DSPは大量の複雑な演算を短時間に実行することができます。
つまり音声処理、画像処理、信号の変調/復調といったデータの処理能力に優れたDSPを搭載するテレビ会議システムは、CPUを搭載したPC(Web会議)と比べて音声・映像品質が格段によいのです。
ちなみにテレビ会議システムでも低コストのものは基盤がPCのCPUを実装している場合があるので、映像や音声など処理装置(方法)の確認が必要です。

Web会議とテレビ会議の処理装置の違い

テレビ会議システムはトラブルが少ない

PCはWeb会議の他にもたくさんのソフトウェアが混在しており、他のソフトウェア(とくにセキュリティ関連)の設定などが干渉して接続できない、カメラが映らないといったトラブルが起こることがあります。
その点テレビ会議システムは、会議をするために特化した専用システムなので、トラブルが少なく安心です。

映像・音声に臨場感がある

専用機にはテレビ会議に最適化された周辺機器が付属しています。
専用カメラは画角が広く、多くはパン・チルト・ズーム機能が標準なので、定点から広範囲で参加者を映し出すことができます。
専用マイクは複数名の参加を想定し、さまざまな角度や距離から音声を集音して一定の音量で配信し、不要な音を排除してくれます。
上記の理由により、テレビ会議システムを利用するとリアルで臨場感のある会議が可能になります。

こんな時はテレビ会議システムの利用をお勧めします!

複数名での会議や打ち合わせ

テレビ会議専用機なら参加者全員を映し出し、マイクの位置から遠い(小さい)声もしっかり集音し、一定の音量に引き上げて配信してくれます。
会議室や参加人数に適した構築も可能です。

複数人数での打ち合わせはテレビ会議システム向き

トラブル厳禁の重要な会議

重要な会議程、音声や映像が乱れて進行を妨げるようなトラブルは避けたいもの。安定したデータ処理ができるテレビ会議専用機なら、ストレスのない会議を実現します。

重要な会議はテレビ会議システム向き

情報漏洩に気を遣う会議

テレビ会議専用機は専用OSのため、ウイルス感染などのリスクが極めて低いです。会議時のパケット漏洩についてはシステム側で暗号化をかけておりセキュリティ面も安心です。

情報漏洩が怖い会議はテレビ会議システム向き

テレビ会議システムがおすすめです

 

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